そんなこんなで、ついに最終出社日を迎え、溜まっていた有給休暇を一気に取得し、自由の身になった私は、自営業の母の仕事の手伝いや、一度働いて見たかった某花屋で期間限定のアルバイトをしたり、気になる会社の説明会に参加したり、ちょっとした遠出をしたりして最初の一か月をわりと忙しく過ごしました。
しかし、肝心の自分の進むべき方向性が一向に定まらない状況でした。自己分析しようと机に向かっていても、考えるほど訳が分からなくなってしまい、また過去の自分を振り返る作業では、悲しいことや辛かったことを思い出して落ち込んだり、自分は一体何をしていたのだろう…と後悔と自責の念に駆られたりしていました。
若者仕事センターへ
そこで、一人で悶々と考えていてもしょうがない、と思った私はまずは無料で就労支援をしてくれるハローワーク管轄の若者仕事センターに行って、講座を受けたり専任のカウンセラーさんに相談をしに行ったりしました。
正直、若者仕事センターに来ている方々は20代前半の新卒の方や第2新卒の方がほとんどだったので、20代ぎりぎりの自分は浮いていたと思います。ただ、新卒の時に、周りに頼らずに単独で就職活動をしてしまったのも失敗要因だったと思うので、今回こそ悔いのないように、利用できるサービスは利用しつくして、第三者の意見もちゃんと取り入れよう!という思いで通っていました。
また、当時を振り返って自己分析も足りていなかったなと思ったので、自分の納得のいくまで分析をして、その分析結果をアドバイザーの方にも見てもらい、客観的な意見を聞いたりもしました。とにかくこれを最後の転職活動にしよう!と意気込んでいました。
幸い、私の専任アドバイザーの方は期待以上に頭の切れるプロフェッショナルな方で、私のまとまりのないぼんやりとした考えを、感動的なまでによく汲み取ってまとめて下さいました。
そして、あるテーマに関して専門知識を深めていける、自分の感性を生かして自分にしかできない仕事ができる、などと言ったことを転職の軸として、求人情報を探していきました。