アラサー女が忙しすぎる職場から脱出し、転職活動を開始。幸せな日々を取り戻すため、辿り着いた答えとは。

惰性で続けてしまった1年
さらに7、8か月と過ぎ、業務にも慣れ、やっと定時に帰れるようにもなってきました。部署内外の方々とも少しずつ打ち解け、コミュニケーションもスムーズに行えるようになってきました。

しかしそれも束の間、今度は部署内の方が、過労で入院してしまうという事件が起きました。ちなみにその方は当時毎日23時位まで残業して仕事をされていて、完全に過労死レベルを超えていました
。ほかの営業さん達もそこまではいかずとも、毎日21時、22時まで残業は当たり前でした。はたから見ていても、皆さん体調が悪そうで、雰囲気も殺伐としていました。
このままじゃ体を壊しちゃうのでは、と心配していた矢先だったので、ああやっぱり、という感じでした。でもこれで、少しは上の方々も改善に向けて取り組むのではないか、と期待しました。
しかし、私が思ったほどの改善は見られず、上司の方もそこまで事実を重く受け止めてはいないようでした。多分このあたりで私も思い切って、転職活動を始めるべきだったのかもれません。しかし、私も当時は目の前の仕事に忙殺されて、自分の置かれている状態を冷静に把握することが出来ていなかったのかもしれません。
自分がどうにかしなくちゃ、なんて思ってしまったのです。

また、プライベートでも28歳にして当時何年も付き合っていてプロポーズまでしてくれた彼氏に別れを告げるという、大きな選択をしたのですが、そのことでも気持ち的にどん底まで沈んでいるような状態だったので、転職のことは後回しになってだらだらと惰性で仕事を続けてしまっていました。

体調を崩し転職活動を開始.jpg 

いよいよ体調に異変が
そして1年と4か月程が過ぎ、私の体調にも異変が訪れ始めました。眠っている間に動悸がして目が醒めたりするようになったのです。
また、気が付いたころには、もともとやせ型だったのにさらに痩せていて、慢性的に食欲がなく、食べても、まったくおいしいと感じないような状態になっていました。完全に精神的ストレスです。
そして、病院に行ったら不整脈だと診断されました。正直言って、自分でも心のどこかでこのままじゃいけない…とは分かっていたのですが、思考停止状態に陥っていたのです。
しかしそれをきっかけに、真剣に退職を考え始めました。
このままこの仕事を続けていても、時間に追われるばかりで、特にスキルが身につくわけでもないし、心がすり減っていくだけ。それに派遣社員だから経歴としても転職の際に評価されない。
経理的な業務はこなしていたので経理のプロになるなら簿記検定でも受けて業務にあたるのもいいかもしれないのだろうけど、正直まったく興味が持てないし、数字は嫌い。もし経理のプロになったとしても、微塵もうれしくない。
かといって自分は一体どんな仕事がしたいのか、分からない…。
でも、もう28歳だし、転職をするなら早い方が良いに決まっている。とにかく今の仕事をつづけた先に、将来はない。心身ともにすり減るだけ…。そんな考えがぐるぐるぐるぐるずっと頭の中を駆け巡っていました。
もちろん、頭で考えるばかりでなく、自己分析の本を買って自己分析してみたり、興味があるNPO団体や会社の説明会に参加したりもしていました。
しかし、どれもこれだ!と確信できるものがありませんでした。そして最終的に、まだ転職先も決まらないうちに、なかば投げやりに、私は次回の契約を更新しない旨を派遣会社の営業担当さんに告げたのでした。

それから二か月間というもの、自分の業務と並行して引き継ぎもしなくてはならなかったので、とても目まぐるしい毎日でした。
いくつか転職サイトに登録し相談はしていたものの、転職活動をする余裕もなく、土日は疲れ果てていて、最終出社日の最後の1秒まで引き継ぎをしていました…。

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